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4K動画 使い始めの使用感など

2017年2月末に EOS 5D Mark IVを自分の還暦祝いに購入。3月から4K動画を撮影。主な使用レンズは EF 16-35 F4L IS USM。4K撮影では 1.74倍 にクロップされるので、実質 27.8mm - 60.9mmの標準レンズ扱い。

以下、使い始めの使用感などのまとめ。

(1) 画質

画質に関しては、4:2:0 8ビットなので、4:2:2 10ビットに劣るとかいろいろなご意見も承る。現在の私のステージは動画修業中の身なので、スチール写真も可能な高機能の道具して満足。

(2) 合焦(ピント)

Dual Pixel CMOS Sensor のおかげで、4K動画のピントも安心して任せられる。使い方も簡単でフォーカス移動も楽にできる。

もちろん、機械任せだと意図しないところにピントが合うなどがあるが、そこは使い方の問題。初の4Kイベント撮影の湯島天神例大祭は大変勉強になった。

(3) 撮影データ

EOS 5D Mark IVは映画撮影を意図した 4K 撮影機なので、画質は良い反面、データの記録サイズが大きい。500Mbps、30分の4K撮影で 128GB程度となる。(世の中には4K150Mbpsの機種もあるが比較はしない。所有している機材を最大限活用するのが信条)

撮影の内容にもよるが、1回の撮影で 62GB(堀切菖蒲園の花菖蒲)~629GB(湯島天神祭り2日間)と大容量となる。ある仕事でのイベント撮影では1日で374GBとなった。巨大サイズとなる原因は動画のストーリーを撮影後に検討するため、良さそうなカットを撮影するのも原因のひとつ。ともかく、5月と6月の撮影で 1.8TB、月平均で 0.9TBとなった。安全を見て、記録データサイズは 2TB/月 を想定する。

なお、バッテリーは予備を含めて4個を持参。2個の使用で終わることもあるが、長時間の撮影では4個を使う。メモリーカードは 128GBのCFx2、SD(SDXC)x2を持参。4Kを約2時間収録可能。その他、予備として16GB/32GBも持って行く。

主要なデータは後日の再利用のために保管しているが、HDDディスク容量を圧迫する。解決策は後述。

(4) 動画編集作成

Adobe Premiere Proで動画を編集。FHDなどの従来のものと同じ感覚で編集できた。つまり、編集でモタモタしたり、遅くならない。4Kのレンダリングに時間がかかるのではと危惧していたが、編集内容により実時間の2~3倍程度とまあOKの範囲。ちなみにFHDは実時間の7-8割程度。

PC: 自作 i7-4770K, 16GB, SSD(240GB) + HDDx3(10TB)+Backup HDD

(5) データ保管

最大の懸案だったのがデータ保管。巨大データのまま保管すると、あっという間に、HDD貧乏になってしまう。1週間ほど前に一応の解決策を見つける。

結論から書くと、湯島天神の祭りデータでは、撮影時629GBを必要なカット+アルファを抽出し、再編集に耐える画質に多少劣化させることで 120GBで保管できた。

これは Premiere Pro のプロジェクトマネージャーを使用して、自動的に、使用しているカットとその前後を抜き出し、500Mbpsをターゲット180/最大Mbpsにダウンサイズして保管したもの。150Mbps程度でも画質に変化はあまり見られなかったものの、経験が浅いため、画質に対する鑑識眼がなくこの値とした。

ただし、このデータ処理には実時間の10倍程度の時間がかかる。動画完成後に夜中に実行させている。After Effectで処理したものをどうするかとか、運用上、検討の余地はあるが、当面のHDD貧乏対策にはなったようだ。

作成: 2017年6月21日 更新: 2017年6月21日
カテゴリ: 日記 動画 EOS