写真と動画とスローTV、時間という余白
動画の作成を始めて6ヶ月。写真(スチール)との映像表現の違いをヒシヒシと感じる。
写真は作り手としての表現したいテーマはあるものの、それをどのように受け取るかは、見る人に委ねられている。 絵画と同じ。 言うなれば、主人公は見る人。
動画の場合は「魅せたい」テーマを決めて、それを組み立てて行く。 そうしないと映像が中途半端になってしまう。 作り手に見せられていると思う。
現在、イベントを中心に数分から10数分の短い動画を作成している。 写真や絵画の場合は、一つの絵を場合によっては「数時間」も見続ける訳で、見る時間が想像を生むのだろうと気が付いた。例えば、一瞬で撮影した写真を見て、過去の出来事を思い出し、あるいは、いろいろな物語を想像する。
実はこれ、TEDでスローTVの制作者のプレゼンテーションを見て「気付いた」もの。
⇒"Slow tv | Thomas Hellum | TEDxArendal"(Youtube)
スローTVとは、ノルウェーの番組から広まったもので、7時間の列車の旅とか5日間の船旅をノーカットで延々と見せてくれる番組。
例えば、ちょっと短いけど、こんなもの ⇒"telemarkskanalen minutt for minutt 01"(ノルウェーの運河船紀行)(Youtube)。
ご興味があれば、他はこちらからどうぞ。⇒YouTubeのスローTV検索一覧
改めて、写真には「時間という余白」が込められていて、その余白を意識して撮影しなくていけないという思いに至った。 で、我が動画作成にどう生かすか。 7月半ばから数週間、九州に帰るので、その間にゆっくりと考えてみよう。